2006年6月26日 (月)

吉永さん家のガーゴイル

商店街の福引きで大当たり!吉永さん家の双葉ちゃんがゲットしたのは、前代未聞の生き物だった!?犬の石像のように見えるソレは、突然喋りだすわ、石より硬いわ、あげく自分を「吉永家の門番だ」というわで、兄の和己くんはポカーン状態。双葉ちゃんは、提供した店に突っ返そうとアンティーク屋「兎転舎」に乗りこむ。そこには青龍刀を持った物騒なお姉さんが!?第五回えんため大賞受賞作は読んだあなたに福が来る、ご町内のハッピーコメディ。

「吉永さん家のガーゴイル」オープニング
主要三人組で唱われた歌。気持ちが良くなる歌です。超高音域で逝きそうになります。

この物語は始めから始まる訳無いので、発表作品を濃縮しまくっており、全てが見逃せないと云える作品ですね。ガーゴイルの強さや双葉ちゃんの剛胆で在るが優しさ溢れる、弱そうではあるが純粋な兄や、ママさんみたいにガーゴイルであろうが怪盗であろうが受け入れてくれる寛容の精神や、影の薄いパパなどと云ったところか?
もう終わるそうです。YouTubeで見てください。

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2006年6月12日 (月)

御緩漫玉日記 第二十話「エピローグ 朝・踊り子」

この回はちょりその面白い話が載ってるんだが、割愛し。いきなり本題に移ります。玉吉はビームの新人賞の選考委員をやってましたが、本人は向いてないと思い、降りていたらしいのだが、O村が委員が揃わないけど予告せねばならないことから、玉吉に名前だけ貸せと云ってきます。ところがそのまま委員に、呉智英や尻上がり寿さんと会えたのでラッキー等と思いまだ問題は起こっていません。授賞式会場で恭しく賞状が渡されます。その後パーティーがあるが自由参加というので、玉吉は帰ろうとします。しかしO村委員がいねーんじゃ格好が付かないと云う理由で、パーティーにも参加し暫し新人諸君と歓談の後、O村に字画が最低だと云われ。怒り心頭に発した玉吉が、そんな理由で最低呼ばわりするなど納得がいかないと、奥村勝彦に改名するという暴挙にでます。

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2006年6月 3日 (土)

かみちゅ!

主人公の一橋ゆりえは、ある日突然神様になってしまう。日本には古来から八百万の神がおり、何かの神として存在するが、ゆりえは何の神か分からない。「中学生の神」略して「かみちゅ!」となったのだ。ゆりえは気は小さいし、背も低いし、子供だし、勉強も得意ではない。何をやらしてもダメなゆりえだが、芯だけはしっかりしている純粋で優しい中学生。ゆりえはクラスの二宮君が好きなのだが、云い出せなかったりして恋愛も得意ではないが、二宮とてこの時代に書道一筋の莫迦なのでとてもお似合いだ。

神様のくせに神頼みしてしまったりはちゃめちゃな、ゆりえの奮闘記。二巻はまだ出そうもない。鳴子ハナハル先生の絵も非常に巧い作品で読んでいて気持ちがよい。

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2006年5月28日 (日)

御緩漫玉日記第十九話「天城ヒルズ族と呼ばないで」

またしても枯淡の趣ある荒涼とした侘びの世界が繰り広げられます。台風一過、流れ着いた流木を拾ったりですね。廃屋のようなうちで朽ちている布団を伊豆の自宅の近くに見つけたりします。しかし犬が飼われているんですね。それで、どうも人が嫌いらしい老人を見つけます。玉吉もその立場なら居ないかのように無視して欲しいと宣言します。その老人が飼っている犬を追いかけたりしながら、東海地震に思いを寄せます。犬と共に崩れた我が家の事を思いつつ終わります。伊豆生活は楽しそうでもありますね。

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2006年5月16日 (火)

御緩漫玉日記 第十八話「あらぁイヤだわぁねぇ見て見てこんな夜中にヒトだわぁキャフフ」

伊豆編。枯淡の趣ある墨で描かれており非常にげんなりするシリーズ、いい加減止めて欲しい。ここに書く事も殆ど無い。どの様に解釈すればよいか悩むシリーズだな。普通に描いて欲しい。玉吉の心象風景の閑寂を表現したのか?
そう云う事にしておく。

余りに内容の薄いエントリだったので、カナダの少女Kirbyタンの可愛い口パクでも見てください(歌はKOTOKO)
http://www.youtube.com/watch?v=MOWxblqU0sM

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2006年4月24日 (月)

御緩漫玉日記 第十七話「飢餓と薔薇と理事長の不自然な髪型」

久々の巻頭カラーだったはずが、その内容はちょりそと玉吉が「にゃあにゃあ」と云い合うものとなった。玉吉は以前ちょりそが掲示板で語尾に「にゃあ」を付けて話しているのを莫迦にしたからである。しかも「にゃあにゃあ」以外にも「にゃっこりにゃっこり」「にゃるにゃる」「にゃらいにゃらい」があり意味不明だ。

さて玉吉が、深夜抱きついたと思われる看護士が誰なのか詮索するという前回の続きだが、玉吉が思いこんでいた看護士でない事は瞬時に理解された。彼女は昼の担当であった。「ならば誰なのか?」、なんとかそれを知ろうと思索を巡らす。看護士に聞けばその晩誰が担当であったか直ぐに分かる訳だが、プライドの高い玉吉はそのまま聞き出せない。わからないまま鬱々と時は過ぎていく。頭を使ったのかくたびれて寝てしまい。サイバー佐藤との昔話など思い出しつつ、ぼんやりと起きると寝返りを打っており、腹から突き出た廃液を出す管の根本に痛みが走る。血のようなものがでて痛みがます。隣では例の小津会話が聞こえてくる。玉吉はパニックに陥り混乱でどうにもならなくなるが、ちょうど看護士が現れ大したことでないと処理する。そして、玉吉の体を拭きに来たという。見事な看護士の手さばきですぐさま裸にされる玉吉だった。

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2006年4月19日 (水)

すげこまくん

永野のりこの最大にして最長のシリーズ。全12巻。内容は変質者でアレな生徒すげこまくんを中心に、童顔でちび純粋な教師、松沢まみ子が拉致されたり、地下に監禁されたり、得体の知れない薬物を注射されたりと非常識故に大変面白い内容となっている。クラスの不良でありながら、どMのムラタは、親がアレでありながら真面目に生きようとする藤江田をおやびんと慕い、怒りを買っては暴力を受け快楽に耽るのであった。また地球征服戦隊MINAYOの隊長(自称)土屋美奈代は、ポエム少年北原に慕われ、戦隊員ブルーにする(因みにすげこまはイエローとなっているが相手にしない)すげこまが作った偽松沢ロボM1号は、すげこまから脱走し、貧乏マンガ青年の雨宮ヨシオと同棲生活を送る。
皆それぞれに魂の慟哭を発しつつも、そのカルマ故救われない哀れな人々なのであるが、最後は一応ハッピーエンドとなっている。いま、11巻と12巻が非常に品薄で3000円はするので気を付けよう。ブックオフ巡りでもすれば見つかるらしいが。

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2006年4月16日 (日)

御緩漫玉日記 第十六話「もうらう記」

この話は入院編の第三話となる。玉吉の寝ぼけ癖を前回カミングアウトしたのだが、それはその夜の「看護婦さんへの抱きつき事件」への導入部であった。そんな事は実際あったのかはわからない、玉吉は寝ていたのだから。しかしそれを玉吉は実際あった事だと考える。そしてなんとかその抱きついた看護婦さんに弁明したいと考える。

徐々に回復していく玉吉、するとそこに、向かいのベットにいる患者の会話が聞こえてくる、それは小津安二郎の映画のような、淡々とした声質の良い、夫婦の年輪を重ねた慈愛に満ちる会話なのであった。玉吉はその会話に感激しはからずも泣いてしまう。どんな夫婦なのかと興味を抱く。

玉吉は回診の医師に、そろそろ歩いてはどうかと云われる。そして玉吉は剛胆にも、
タバコを無断で吸おうと企て実行する。完全に病院を虚仮にした振る舞いだ。何も知らず、漫然とトイレに向かって行く玉吉に魔の手が忍び寄る。玉吉が最も苦手とする看護婦だ、叱りつけられ、部屋に戻るよう云われるが、まだ諦めず「トイレに行きたい」などと云い、大便所に入り念願のタバコを満喫する。しかし直ぐバレ徹底的に絞られ落ち込む。

その後、小津会話をするじいさんを初めて目にする。想像とだいぶ違う風貌におかしみを感ずる玉吉。その夜おならがでる。

この話はここで終わるのだが、なんと4ページほど余らせる、こりゃダメだろうと。適当に描いた絵が酷い。また病気か、なんだかなーの一言。玉吉の心理も同時に読むこのマンガだが、このパターンいい加減飽きた。

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2006年4月11日 (火)

本名陽子さんのオフィシャルサイトが

本名陽子さんのオフィシャルサイトが出来たと聞きまして、早速行って見ました。おお!!なんか結構お年を召されたようでなんか哀しいですが、「耳をすませば」って何年前だっけ? 久石譲さんとで出したCD聞きいたりしてました。とても下手なんですが、初々しくて良かったような気が。宮崎監督は音の外し方がよいなどと、褒めてましたが、完全に下手でした。私は劇中のバイオリンバージョンが好きでしたね。このサイト行ってみても殆どの、カミングスーンって感じです。一時引退されたのですが、復活されてたんですね。アニメ系より映画の吹き替え系が多いようです。プリキュアにもでてますね。月島雫って良いよねあれって。

耳をすませば DVD 耳をすませば

販売元:ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日:2002/05/24
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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2006年4月 9日 (日)

御緩漫玉日記 第十五話「コペルニクス的強制花びら転回」

深夜に、D2端子ケーブルを買いに行こうとする玉吉、車の中にストラップを何げに発見して意味もなく引っ張ると防犯ブザーのストラップで、爆音が車中に響く。玉吉はパニックに陥りながらストラップをブザーにさせば音は止むはずだと気づく、ブザー本体を探し出しストラップを挿そうとすると、先がぽきりと折れる。落ち着けと自らに言い聞かせ今度は電池さえ外せばよいと莫迦な考えが過ぎるが、防犯ブザーが簡単に電池をはずせる構造ではないのが当然で、このままでは意地の悪い駐車場の婆に、追い出されると絶望感及び逃避衝動に苛まれる。しかし今逃げても事態は収拾しない。ついにテンパった玉吉は、力ずくで何とかしようと、車中にあるあらゆるものでブザーを刳るんで、アウトドア用に作られた密閉度の高い容器に封じる事に成功した。

こんなブザーがあるのは、玉吉が娘に持たせようとした事が発端であった、しかしそれは三つ目であり、もう十分と拒否された。結果玉吉の爆音防犯ブザーは、玉吉の車の中に眠っていたのだ。そう思い出された。しかしこの話はそこで終わらない、パトロール中の巡査に怪しまれ、追求を受ける。D2端子などをこんな深夜に買いに行くなど不自然だと事情聴取が続くが、玉吉の職業が漫画家だとわかると、とたんに納得するのだった。それでもD2端子を買いに行こうと諦めない玉吉、またぞろ密閉した容器から警報が聞こえ始めだんだん音量が大きくなり始めた。それは数週間前に起こった出来事を夢で見ていたのだ。目を覚ますと警報は病院の中での心拍を計測する機械の音であった。実はまだ入院編だ。

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2006年4月 5日 (水)

御緩漫玉日記 第十四話「はしれきゅうきゅうしゃ」

前回は年末進行だったようで、玉吉の調子もすこぶる悪く内容を大いに批判した訳だが。その玉吉に命の危機が訪れる。急性腹膜炎である。大晦日に2004年の最後を見て感慨に耽っていた玉吉であるが、次のシーンでは手術室にいるという超急展開。上半身と下半身を小さなカーテンのようなもので仕切られ分断されている玉吉。局所麻酔が効いてはいるが、切られる感触は感じるらしい。久々の大ネタに玉吉は目を凝らし観察を続けるのだが、いきなり寝こける。気づけば手術は終わっており、後悔するも執刀医から切られた虫垂を見せられ、説明を受ける。あと一日遅れていたら命も危なかったと告げられ、いつも〆切を余り守らず漫然と過ごしてきたと思いつつ、一日できっぱりと分けられる明暗、人命をも左右するそれがあるとぼんやり考える。

緊急企画玉吉入院編。

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2006年4月 2日 (日)

御緩漫玉日記 第十三話「赤と白」

いきなり、O村の土下座から始まる。前回で玉吉のシモ話をやたら触れ回った事でもって苦々しい思いでのワーストに輝き、その事で以て責任を感じたようである。だが玉吉はそれに面食らい。逆に、焦って気にしてないとうち消すのだった。すると異常なまでに切り替えが早く、O村は「ならええわ」と一瞬で立ち直り、仕事の話に入る。

今回は本当になんて事もない、日常が語られるだけの話だ。その中心を成すのが、コンビニに対する不満である。これはまさにどうでもいい感の漂う話。で、その合間にヤフーオークションでジャージを競り落とす話が挿入されたりと、かなりショボイ。唯一貫かれているテーマは、没頭のO村から始まる謝ったり謝られたりなのだ。ちょりそが仕事で来た時玉吉が寝ていて入れなかった話では謝り。ヤフーオークションで競り落としたジャージがいっぺんに届き、打ち合わせに遅れて謝る。娘の運動会の様子をビデオ撮影する任を受けていたのに、昼食を取った後に仮眠で寝過ごし、元妻に謝る。

玉吉は調子が悪かったのだろう。今回はそういうマンガだ。このまま日記マンガを続けられる程、もう玉吉も若くない様に感じさせる。唯一玉吉に対抗できるほどの人間はO村一人ではね。中年漫画家の日常ってそんなに面白くないのかも知れない。体が付いていってないっすよ。玉吉は何処に向かうんだろう。明日が見えない。こんな不況でアルバイトをせざるを得ないコンビニ店員に怒りをぶつけるのは何かつまらない。

殺伐とするのも良い場合とそうでない場合がある。常識人としてまとまってはね。

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2006年4月 1日 (土)

陽気婢



陽気婢の話をしたいと思います。大阪出身の大阪大学卒業、卒業後銀行に勤めるが、漫画家になるため退社。
結構特徴のある絵は可愛らしく、内容はエロなんだけど、それだけで終わらせない。
なぜ突然、陽気婢かと云いますと、なんと桜玉吉がファンらしい。最新作の「夢見る惑星」のサイン本を、担当の大場君が三冊手に入れたとのこと。

このえっちーずは陽気婢の作品が纏まって読める初のものだと思う。で、お気に入りは何巻か忘れたけど、近未来を舞台にした人間と寸分違わぬダッチワイフが出てくる話。なぜかそのダッチワイフにある女の子の魂が入り、動き出すってな王道パターンなんだけど。そのダッチワイフに主人公が恋してしまうんだよね。短編集ですが。この可愛らしいキャラで倒錯した愛のかたちが描かれます。

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2006年3月29日 (水)

御緩漫玉日記 第十二話「緋色御詠歌」

年の瀬が迫ったある日、玉吉が今年起こった事を執念深く後ろ向きにわざわざ思い出しながら語る十二話。ここから二巻。

玉吉は2004年を憎んでおり、その命がもう長くない事を悟り、集大成としてワースト5に入る苦々しい思い出を誌上でぶちまけるという、性根の腐った企画を思いつく。
しかし、思い出す事は大したことのない事ばかり。物覚えが悪くなったらしい。それでも段々思い出してくる玉吉、しかも今回はネーム無しで行き当たりばったりな展開に。そして、この苦々しい思いでは7つになる。しかし担当のオーバくんのキャラがあんまり立ってないせいで、いまいち盛り上がらない。こう云う時は、ちょりそとヒロポンだ。

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2006年3月28日 (火)

お絵かきしました

Tokuko1_5 トクコちゃんを描きました。私のサイトにあるお絵かき掲示板の機能を使って描いたのですけど、結構良い出来だと思います。ここではお絵かき掲示板で描かれた絵など発表していきたいと思います。アドバイスや批評などもお願いします。

お絵かき掲示板

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2006年3月26日 (日)

御緩漫玉日記 第十一話「メロコワ」

巻頭カラーでいきなりハードエロ! タモ吉の部屋に突然現れたトクコ、隣で繰り広げられる夜の営みから発せられる喘ぎ声、この状況から逃れたいタモ吉は姑息な選択肢を瞬間的に考える。

○資料のAVを再生しているのだが絵がでないと言い張る。
○「何も聞こえないよ。え!うっそーっ」と空耳であると言い張る。
○タモ吉の声帯模写であると言い張る。
○「やぁだ!も~~~(泣き)」と仕事場から逃走する。

しかしトクコはそれ程驚かないばかりか、「タモさん、これって生ですよね」と普段のエロトークレベルで話を繰り出す。
タモ吉も急に調子に乗りだし、「生だろうな、家族計画立てて夜のお勤めに励むヤクザってイメージはないな」と頼まれもしないのにコンドームの話を繰り広げる
トクコが恥ずかしがりながら、本当に声が隣で繰り広げられているのかを問うたまでの様な事いい。コンドームの着用などの事は問うてないと睨む。
するとタモ吉はやり場のない羞恥心から、「しあわせのそねみ」の時、伊豆の海を臨む岩場でダンスを舞う様な身のこなしで軽快に尿を垂れるヒロポンがエメラルドグリーンの背景にとけ込み、思わず「美しいと思った」と述べたあと、周りのカップルや団体客の視線が集中している事に気づき、尿を垂れさっぱりした感じで戻ってくるヒロポンと
「他人の振りをするしかなかった」と後に誌上で自らを描いている。その時と同じ表情をした。

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2006年3月25日 (土)

御緩漫玉日記 第十話「トニックシャンプー&エメロン」

いきなり、トクコちゃん側の視点で物語が始まる。今までないパターンだ。
日記マンガなのだからタモ吉視点じゃないと成り立たない。
この辺りは分析不足なので妄想的叙情詩で綴る新境地かと思うことにした。
今回もだが、現実なのか虚構なのかはっきり見えない。いや、それは見せないのが本来なのだから、良い事なのかも知れない。
ぎくしゃくしていたふたりが、前回迄と比べるとスムーズな関係になり、女としてより仕事仲間として認められたのではないか。(実際いそんな事はないが)

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2006年3月23日 (木)

御緩漫玉日記 第九話「松林のあった街」

今回はトクコ編だが、ここまで読んでやっとこの話の面白さがわかってきた。
この話を私はこれまで、玉吉がタモ吉となって、過去を現在進行形のように描く日記風マンガであり、創作性が多分にあると思っていたが、実は未だにこれは唯一無二の純粋な日記マンガであり、娯楽作品である事を理解した。
玉吉の心の岸辺を側面から描く現在進行形のマンガであり、常に限界に挑む極めて野心的な話なのである。
だから全くのバーチャルやリアルといった事はどうでも良く、創作は含んでいようが、玉吉が真価を発揮した「日常を赤裸々に、ある種晒しながら娯楽として完成させる」方法論からは変わらず、この手法をを取った時から現実を大いに外れる事はない。これはどんな漫画家もいえる。表現とは何かを絞り出すような所は常にある。
玉吉ならなおのことだ。現実とマンガの間を錯綜する登場人物、最早現実さえ巻き込みどちらが本当なのかわからなくなる。まるで胡蝶の夢のようである。

だから、日常が退屈なものとなり、マンガとして切り取れなくなった時、玉吉は自己否定にはいるのである。
今までの手法を何時でも嫌っている。それによって誰も到達出来なかった頂きに登り詰めていった。(誰も登らないような所へだが)
一種独特の表現手法をいつも模作しているようで、画法からシナリオ作法からキャラデザインまで一作毎にくるくる変わる。
そういう表現者足ろうとするのだ。今は内向的で後ろ向きな過去話を内証によって紡ぎ出している。
トクコという人物と一児の父であるタモ吉の織りなすロマンスの影には夫婦の葛藤が混入し、己を批判している。
しかも、トクコ編は10年くらい前の事のようだが、これは現在の玉吉の心情をリアルに描いてる。これも内証の結果得られたのだろう。内向的に後ろ向きに、過去の自分への憧憬と怨嗟を描きつつ、おっとりエロ&ロマンスを描こうと、鬱と戦いながら悪戦苦闘している玉吉は凄い。

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2006年3月22日 (水)

御緩漫玉日記 第八話「雨と蟲と蒼く長い顎と黄緑の私」

今回も漫玉編。
前回のDVD事件を描いて直ぐに玉吉初体験の「野エロ」相手からの電話が掛かったと云う。
なぜこの様な展開なのか?
今更ながら、DVD如きで必死だった自分を恥、己の否定からはいるパターンだ。
最早この様な芸風なのだ。これは御緩においては、枕に過ぎない。
これによって読者を玉吉の云う「不思議感覚」に引きずり込む。

締め切りを前にした玉吉は、幻覚や幻聴を覚える。完全に壊れている事を周知させる為の導入部だったのだ。
鬱病漫画家の共同幻想に読者を参加させるのであり、必要な手続きであったのかも知れない。
残された時間の少ない玉吉を小さな行列が「て」「て」「て」と応援する。
玉吉は「これは幻覚だとわかっているので気にしない」と云って無視を決め込むが、「て」「て」「て」の声がやたらと耳に付く。
これがクーラーからの水漏れだと気付かないのであった。結果原稿がこの水にやられて、「三枚ポア」などと考えたりする。

またこの回では、ちょりそがいい味を出している。
ちょりそはどんなときでも冷静沈着だ。

また徹夜続きのふたりは、同時に寝入ってしまい、気づくとアゴルさんの来る時間が早まっている。
このとき玉吉は、御緩のシンボルキャラである「ムカデ」を無意識のうちに描いていた。
手を付けられ擬人化したこのムカデはとても可愛く面白い。

このあと冒頭にでた野エロの彼女の思い出にタイムスリップして、「不思議気分」を満喫している玉吉だった。

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2006年3月21日 (火)

ぬいぐるみ殺人事件

この作品は、80年代を代表するニューウェーブ作家人による連作マンガであります。この画像をクリックすると「くだん書店」さんのページに飛びます。そこは古い少女マンガなどが載っている神保町裏通り日記というのがありまして、2005年12月のログでこの画像を発見しました。これは許可を得て載せているので、
そこの画像をブログで使いたい場合は、一言云っておきましょう。

シリアスな雰囲気になってますが、絵はほんわかしてます。
萌える絵ですよね。読んだことがないので内容は知らないのですが(笑)

執筆者の一覧を載せておきます。

「第1回」[文]新井素子、[画]ふくやまけいこ
「第2回」とり・みき
「第3回」吾妻ひでお
「第4回」伊東愛子
「第5回」中山星香
「第6回」高橋葉介
「第7回」かがみあきら(2連8分音符はない)
「第8回」早坂未紀
「第9回」いづぶちゆたか
「第10回」水縞とおる
「第11回」ゆうきまさみ
「第12回」魔夜峰央
「第13回」沢田翔
「第14回」粉味
「第15回」豊島U作
「第16回」[文]火浦功、[画]愛田真夕美
「最終回」しりあがり寿
「番外編」KUMAKO

これは「漫画の手帖」に1985年から掲載されたようです。どうも同人誌らしいですが、これは絶対手に入らないだろうなぁ。上の本は「漫画の手帖臨時増刊号」として刊行されたそうです。ヤフーオークションにでたらとんでも無い値段になるでしょうね。

森薫がふくやま先生の後継者と目されていたらしいのですが、「エマ」読んだことがないからねー、わからない。
最近の森薫は竹宮くさくなったと云われてました。

あれ!?第12回の魔夜峰央って「パタリロ」の作者ですね?

ぬいぐるみ殺人事件

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2006年3月19日 (日)

ウィニーメイの夢

春の魔術 Book 春の魔術

著者:田中 芳樹
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ふくやまけいこさんについて書きたいと思います。私は絵柄が何ともいえず好きですね。
上のアフィリエイトは取り敢えず絵柄の参考にと貼り付けました。
彼女は初期のコミケットなどに参加していた模様です。絵の原点は当時人気だった「キャプテン翼」ですね。
私が、彼女の絵柄をまねてかいたら弟に「キャプテン翼」の岬だと云われた事があります。
あの目と目の間隔は「キャプテン翼」でよくみられた絵柄でした。
今はそういう絵の方が多いのですが。
その様な意味で云えば、萌絵の元祖といっても良いかも知れない

彼女は既に結婚し、子供もいらっしゃるお母さんです。
結構特殊漫画家の永野のりこ先生の「みすてないでデイジー」の三巻のあとがきをみますとふくやまけいこさんの寄稿がみられます。
あの文章を読みますと女性らしいたおやかさと優しさに満ちていますね。

彼女の作品で一番嵌ったのが「福袋」の中に掲載されていた「ウィニーメイの夢」です。
実験中の事故で人格が入れ替わってしまうというよくあるお話なんですが、ウィニーメイの人格は夢の中で消え去りそうになります。
体はチームの中心メンバーである博士のものとなり、ウィニーメイが消え去った事を心配していた友人が、
中心区画で指示しているウィニーメイを見つけます。
ウィニーメイは元に戻るんですが、博士は事故で死んじゃってるんですね。
去り際の博士が言い残した言葉が「前髪上げて」なんです。
ウィニーメイはそれまで決して、前向きな女の子ではありませんでしたが、その言葉で前向きに生きていこうと思うのです。

*この後わかったのですが、博士は元々死んでいて生き返らせる実験の際に起こった事故で、ウィニーメイに魂が乗り移ったと云う事です。

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御緩漫玉日記 第七話「Dumped DVD Meets the Big O」

またもや伝統の編集いじりと楽屋落ち、とはいえこれも玉吉の日常なのだから仕方ない。
編集者達と少年の如き莫迦やって楽しかった頃の感じもある。
いまや玉吉は大人の後ろ向き昔話でエロとロマンスを自問自答的探求する世捨て人なんだから。

内容はというと、奥村が解散したエロ関係の編集部から大量のDVDを力で全て奪い去ったという野生の王国がテーマ。
弱肉強食の世界では、大場などハイエナかリカオンの如き弱小。知恵で生き抜くしかないと玉吉に諭され。
いざDVDの恩恵に肖ろうと行動を起こす。
まず、ビーム販促四コまで奥村の不正を告発したうえで、反省を促し皆でDVDの恩恵に与ろうというものだ。
しかし、奥村はその四コマはみてなかった。そこで、DVDをくれと直接云うが「ムリ」の一言で片づけられた。
嫌がおうにも、白熱する玉吉、対奥村との血で血を洗うかのような抗争に発展するかに思われたが

あとはやっぱりエロ、玉吉の幼少期友人宅でみたブルーフィルム、中学時代のエロ回し読み体験、
エロ兄さんの裏本放出事件などを扱っている。

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ブロイラーおやじFX

ブロイラーおやじFX Book ブロイラーおやじFX

著者:桜 玉吉
販売元:秋田書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

玉吉の恥ずべき過去と記録されるチンポ尽くしのお下劣マンガ。現在新書は購入困難。
O村との初のタッグで作られた記念碑的作品。
お色気要素よりチンポ要素に勝る抜けないマンガである。このチンポは後半意志を持ち始めセリフをしゃべったりする。
貧乏宗教家の回が笑える。だが後年奥村も云うように書き下ろし実録マンガの方が面白かったのが敗因だとの事である。

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2006年3月18日 (土)

御緩漫玉日記 第六話「静寂主義」

トクコ編はひとまず休みで、漫玉編の伊豆話である。
和紙に墨で書かれた、玉吉独特の表現が諸行無常表す。
得も言われぬ虚無感は、玉吉の精神状態とリンクしているのだろうか。
内容は伊豆で過ごした一日を切り取ったものだ。
登場するのは唯一人間では郵便や、あとはウグイス、テントウ虫、ムカデ、カメムシ、リスだ。
こんな凄まじいマンガは初めてだ。
このマンガでの主役はムカデだ。全く前代未聞であろう。
ムカデが何処から入ってくるのか、悩み恐れる玉吉。
擬人化されたムカデが紙面狭しと大活躍である。
つかの間の休日を、伊豆の大自然に身を委ねる玉吉がそこにいる。
そして睡眠剤を飲み床につく玉吉。

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御緩漫玉日記 第五話「男の暴走種列車」

この話は、前半のトクコに対するタモ吉の揺れ動く心情と、妻の能動的な仕事ぶりに対するコンプレックス、
子供の頃みていた男の仕事ぶりと、母の母性に対するノスタルジックな思い。
そして、種村の後先考えない暴走種列車ぶりからなる、複雑な構成の漫画だ。
基本的には、タモ吉が心寄せるトクコ、タモ吉の客観性が暴走種列車の如く自分に正直に生きる種村との対比。
家庭の不和と、子供の頃のタモ吉家で鼻歌を唄う母の背中と同じく鼻歌を歌うトクコに惹かれる心情。
白瀬が仕事とプライベートを分けるように忠告するも、暴走種列車に成れればどんなに楽かと憧憬の念に囚われる。
白瀬はそれってトクコを押し倒す力が欲しいっていってるのと同じだと指摘する。
種村だって仕事と女は別にしているという。
なのにタモ吉は、なし崩し的に深みに嵌っていくのだろうか?

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2006年3月14日 (火)

御緩漫玉日記 第四話「トクコのトク」

妄想的叙情詩巨編第二話。前回意味ありげな相談を持ち込まれてとまどうタモ吉のエロい視線がトクコの体をなめ回す。艶やかなトクコの表情と緊迫した場面に堪えられなくなったタモ吉は、ミカンを食べながら話をしようと場をはずす。しかしタモ吉の脳内では目眩く妄想が渦巻いていた。

だが、トクコから切り出された話は自分の彼氏との話で、タモ吉の肥大した妄想はそこで粉砕されてしまう。またもや現実世界でのぎくしゃくする夫婦の話題が挿入される。擦れ違う夫婦、合わない意見、意固地なタモ吉、そして仕事場に出かけ目撃するトクコの彼氏。またもや妄想が駆けめぐるオヤジ。

玉吉はトクコの彼をなるべく無視しているように思われる。しかし読者からすると彼も気になる、なぜ夕方タモ吉が資料を買いに出かけた時、電柱の陰に彼は隠れていたのだろう? 若いふたりの恋物語の一片を見た気がする。テーマであるおっとりエロなのだ。この話にお笑いの要素は皆無である。

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2006年3月13日 (月)

御緩漫玉日記 第三話「川辺の暮らし」

ついに、玉吉が日記の形式を敢えて取らなかった「トクコ編」となる。
玉吉はタモ吉、ヒロポンは白瀬、O村は種村、ちょりそはM君、M君はちょりその本名牧野伸康のイニシャルとおもわれる。
なぜか、今までの作風から離れ鼻提灯も、ちょりその茸もなく、白瀬はおふざけではない、リアルタッチとなっており。
新しい創作日記風マンガなのかなと思わせつつ、夫婦の内情を暴露するかのような展開もあり楽しめる(悪趣味だが)

お話は、ミゲー君と思わしき、アシスタントの作業が遅い事に担当編集の白瀬は焦りを感じ
腕の立つ専門学校生の牛田トクコさんを紹介することから「トクコ編」が始まる。
ついに、ぱそみちゃんに逃げられて壊れたのか玉吉!?
メガネ、童顔、巨乳とやはり、エロスを意識したような設定。艶っぽいトクコの表情に悶々とするタモ吉。
仕事上の付き合いだと忘れて、私情に突き動かされてしまうのか?
そして意味深げな発言をトクコがしたところで(つづく)
なんだかよくわからない展開に眩暈すら覚える。

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御緩漫玉日記 第二話「気配」

伊豆の家購入の後編。銀行とのやり取りが中心のお話。金利が安いと玉吉の選んだ銀行は
次々と注文を突きつけてくる。それに翻弄される玉吉が描かれ、得も言われぬ絶妙な味わいを醸し出す。
ぱそみ嬢は玉吉との同居を決意し(調布の玉屋)、
越してくるが1年後別居(何があったか不明)玉吉は一人伊豆の家で元の住人に思いを馳せる(ここでもまた無常観)
味わいのある前後編であった。

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御緩漫玉日記 第一話「緑の実」

玉吉が伊豆の家を購入するまでを描いた前編、伊豆に通いづめてついに運命の物件との出会いを果たす。
勿論即金での購入は出来ない。頼るのは銀行だ。その銀行とのやり取りやいつも哀しそうな顔の不動産屋氏のキャラが生きる、
御玉の第一話

御緩漫玉日記第二巻の内容をふまえて読むと
また味わい深い感慨をおぼえる。
御緩漫玉日記に見て取れる、作者の心情を描く上で欠かせない
存在がある。それが作者の身近な女性の存在なのだ。
伊豆での生活を決意した本作(第一話)では、不動産屋、銀行員といった
多彩なキャラクターが続々登場する。そんな状況に翻弄される
作者の心情を、ぱそみ嬢が力強くフォローしている。
最後のコマに描かれる、ぱそみ嬢の表情が味わい深い作品。

私はあの路線で続けて欲しかったのだが、退っ引きならない状況で頓挫したのかも知れない。
真に残念だ。
ぱそみ嬢と玉吉、編集者や友人、親戚など、
映画うる星やつら「ビューティフルドリーマー」の何時迄もみんなと楽しんでいたいって世界であればなと

今回は、銀行に翻弄され混乱する玉吉が様々な事象が連動し始めている予感を匂わせて終わる。
そこで、最後のコマ(正確には最後のコマは不動産屋のM氏)のぱそみ嬢が味わい深くも不安をかき立てる始動を表している。

単純なギャグマンガでは最早無い。わびさびのような無常観が作品全体を包む。

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2006年3月12日 (日)

玉吉マンガのリアリティ

おっとりエロは手段に過ぎず、黄色い変なのが絡む事で、日常世界が歪んでゆく感覚が面白いのであって
飽くまで、玉吉は妬み嫉み僻む鬱持ち、その離婚歴のあるオヤジの自堕落な日常と悲哀をネタにした、
ひねた愉快さを読者に伝える業の深い表現者だ。

御緩漫玉日記 (1) Book 御緩漫玉日記 (1)

著者:桜 玉吉
販売元:エンターブレイン
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リアリティーは、作品世界の虚構性にどれだけの真実みを与えるかで醸される空気の事だろう。
玉吉のマンガには玉吉ならではのリアリティはある、黄色い顔のオヤジと若い女性という組み合わせであり得る展開ではこれ以上ないくらい。私は「リアルだ」と思っている。

普段の玉吉の言動から玉吉が黄色い仮面を脱ぐことはないと考える。野澤朗になって、面白いと本人も思っていまい。確かにヒロポンは玉吉のエロを批判していたように見えるが、あれはマンガないでの話。実際は、玉吉が己に謂っていたのだとかんがえる。

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桜玉吉とは?

玉吉はある世代にとってとてもメジャーだけど、メインフレームの潮流には成りえなかった異形の漫画家だな。
しかし近年希にみる、正統漫画家だ。

ある特殊な経験をした事のない初めての世代といってよく、後にしらけ世代と評される。
常に周りはサブカルチャーに溢れ、オタクとしての第一世代の担い手の世代だ。
その中玉吉は、メインフレームからはみ出した異形の正統漫画家なんだと評しておく。

オタクは常にパロディやオマージュの繰り返し・読替・組み替えでしか表現者足りえない。
それは、その経験がテレビなどを通じて獲得した創作物からでしかないからだ。
戦中・戦後の人間の持つ生の体験が希薄なのである。

私の世代など、更にレベルの低下した、コレクター的、オタク第二世代といわれ。
オタク第一世代の創作物で育ってきた。更に生の経験が薄い。

だが玉吉は、オタク的文法で描かない作家だ。玉吉のマンガは古のトキワ荘メンバーのように
何時でも新しいように思うのだ。

アスキー黎明期から描いてきた作家として、編集者の勃興の混乱とエネルギーが玉吉の揺籃期にとって
多大な影響を与え、新しい地平を開いたと感じている。

デストローイ

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